4月になり、新社会人になったかたも大勢いて、これからどうしていくのか、何に気をつけたらいいのかと不安なかたもいるかと思います。
時代はかわっても、まだまだ基本的なことはかわらないとは感じているので、僕が新入社員のころに教えてもらったことや、その後、新入社員の前で何度か話していて、納得してもらったこともあるので、今回はそれについて語ろうと思います。
新入社員へのアドバイス(10の基本動作)
新入社員になったら、気をつけたほうがいい10の基本動作をまとめてみました。
書いていたらすべてが2文字の漢字であらわせたので、下に記述します。
挨拶、返事、傾聴、質問、雑用、意見、謝罪、服装、公私、健康
基本動作としては、この10に気を配ればいいと思います。
1)挨拶
朝と帰宅時のあいさつは大きな声でしっかりと、が基本です。
元気が良いと思われるし、印象がよくなります。
帰るときには、先輩社員が残業をしていると声をかけずらいこともあるかもしれませんが、気にせずきちんと「お先に失礼します」とあいさつをした方が、好印象です。
元気で笑顔。
職場の雰囲気も明るくなるし、新入社員でも職場に良い影響・雰囲気がつくれれば、貢献したことになりますよね。
あいさつは、人間関係の基本です。
2)返事
呼ばれた時には、即座に返事。ちゃんと反応しましょう。
自分に3秒ルールをかしてもいいと思います。
元気に、「はい!」です。
あわせて、会社にかかってくる電話もできるだけとるようにすることで、自分のためになること学べることが数多くあります。
会社の規模や業務内容によっても変わりますが
電話の受け答え方法がわかる
社外のどんな人から連絡がくるのかわかる
他への取り次ぎなどで会社中に知り合いが増える
メリットは多いです。
3)傾聴
上司、先輩社員からの指示には、しっかりと耳を傾けましょう。
まずはしっかりと話を聞くことが基本です。
途中で話をはさまずに、指示内容の理解につとめます。
話をきくときに頭に入れておきたいのが、その指示の目的(何のために)ということです。
仕事の目的を理解してその後仕事に取り組むのと、単なる作業として取り組むのでは結果に大きな差が生じます。
しっかりと傾聴して、仕事内容をつかんでください。
何のために、どんなことを、いつまでにやるのか。
しっかりと把握して、必要に応じてメモしてください。
メモをとるかどうかは、意外に見てる人が多いですよ。
4)質問
わからない内容は質問すべきです。
特に新入社員は、わからないのが普通ですので、逆に聞かないことで仕事が失敗する方が問題です。
「新入社員の1年目はいちばん偉いんだから、何でも聞くように!」
とは、僕が新入社員だったときに、当時の会社の役員の方からいわれたことです。
あわせて、指示内容についてであれば、先ほど述べた、目的・内容・期限 については、あわせて質問して確認を忘れないようにしたいですね。
5)雑用
雑用なんて仕事はない。
小さな仕事も大きな仕事も、仕事は仕事です。
最近は少なくなったのかもしれませんが、例えば、お茶をいれるとか、コピーをとるとかも立派な仕事で、仕事ができる人はお茶入れもコピーとりも、しっかりプロフェッショナルだったりします。
しかも、その役目じゃなくてもです。
会社でもできる人ほど、給湯室のどこにどういうお茶が置いてあるか知っていたりします(会社によっては、お客様用と役員用、一般社員用のお茶がわかれていたりとかもあります)
また、コピーの取り方一つにしても、できる人ほど抜け漏れやずれたりしてないし、ホッチキス止めするしないとかを会議にあわせて変えていたりとか、気を配っています。
また、明らかにお客様に渡すための資料のコピーを頼まれたら、クリアフォルダーや会社の封筒にいれるなど、気配りはいくらでも可能です。
雑用を雑用ととらえず、プラスアルファできちんと仕事をする。
その気持ちが、すべての仕事の品質をあげることにもつながっていきます。
6)意見
最初のうちは、すべて3秒で「はい」と返し、言われた通りに実施することも大切だと思います。
その中で徐々に自分の意見がでてきたら、文句をいくのではなく意見として伝えられるようになっていきます。
意見はあくまでも、改善・前向きのものとして伝えるということが大切です。
愚痴や文句は何もうみだしません。
おそらくわかっていないだけ、能力が低いだけで文句になっている可能性の方が高いです。
もちろん、本当にNGな会社も世の中にはありますから、そういう場合には、さっさと見極めて見限ったほうがいいかもしれませんが、社会人になると学生のころとはちがうことが数多くでてきます。
その違いは自らの学びにもなりますので、ある一定の期間は、入社した会社を見極める期間をもうけた方がよいかもしれません。
「3日、3週間、3か月、3年」とよく耳にしました。
新しくはいった会社や組織に対して、拒否反応がでるおおよそのタイミングです。
僕は最初に入社した会社で、3年は継続(辞めない)ように指導していただいた先輩からいわれました。
今は時代もかわってはきているのでもうすこし見極めをはやくしてもいいとは考えますが、自分で選択して入社した会社なので、退職するにしても、同じような失敗は繰り返さないようにしたいですね。
7)謝罪
新入社員のうちは、初めてのことも多いし失敗することはあると思います。
失敗したらすぐに報告して、あやまってください。
叱られるのが嫌だからとか、出世に響くとか、格好悪いとかで失敗を隠しても、新入社員の失敗はたいてい上司がわかってしまっています。
ちゃんとした上司なら、あなたがたが悪いとは思っていません。むしろ指導とか指示の仕方が悪かったということで、次からもっと丁寧に接してくれたり、アドバイスしてくれたりすると思います。
場合によっては、失敗内容を判断して、時によっては上司のリカバリーが必要になることもあるので、報告は必須です。
「バッドニュース・ファースト」は、仕事の基本です。
不要なプライドは捨てて、報告・謝罪が大切です。
仕事をすればするほど、失敗はどうしても発生するものです。
どれだけ仕事したかが、イコール失敗の数になります。
日本プロ野球史上唯一の通算400勝を達成した晩年はテレビにも数多く顔をだしていた金田正一投手は、数々の日本記録保持者ですが、同時に298敗の最多敗戦記録ももっています。
仕事をすればするほど、どうしても失敗もあります。
失敗は勲章です。
是非、失敗を恐れず挑戦し、失敗したら素直に謝りましょう。
8)服装
会社の規定にあわせて清潔感のある服装を心がけましょう。
業種にはよりますが、しばらく慣れるまでは、リクルート用のスーツでも問題はないと思います。
9)公私
たいしたことはない、という気持ちがエスカレートすると問題につながっていく可能性があります。
ボールペン一本、ノート一冊。
会社によっては、仕事で利用する文房具を配っているところもありますが、そのようなひとつひとつはすべて会社が仕事で使うために用意しているものです。
ボールペン1本くらい、という安易な気持ちが意識をまひさせて、犯罪行為につながっていく可能性もあります。
公私混同はしないように、最初からしっかりと意識すべきです。
10)健康
若いから無理がきくのはその通りなのでしょうか、人生100年時代に突入して、健康はやはり大切になります。
若いころ無理したり、無茶したことが年をとってから身体にでてきたりすることもあります。
今の生活は5年後、10年後に影響するものです。
最初から健康には留意して、健康的なバランスのとれた食生活と適度な運動を取り入れると会社生活も充実してきます。
まとめ
ここにあげた10項目は、時代をこえて心にとめておく内容だと思います。
不安もありますが、失敗をおそれずに、最初の1年はチャンスとおもって前に進みつづければ、きっと人より一歩前にでることができます。
今回はここまでにします。
周囲に差をつけたい、遅れをとらないための取り組みは、別記事に書いてますので、興味のある方はそちらもご覧ください。