50代起業

50代起業家SOS物語(3)【コロナショック】

2020年4月26日

50代で起業した、起業奮闘記、今回は3回目です

1回目を書いたときは、はずかしいし続くのかなと思ってましたが、続いてますね。

3日坊主にならないように頑張ります―それにしても誰か読んでくれるのかな(笑)

今回は、起業してすぐに訪れた危機です。

興味のある方はお付き合いください。

時代が時代で、シニア企業、50代で起業するかたも増えてきていると思います。

サラリーマンを辞めて起業を考えている方に、なるべく参考になるようにという気持ちも込めて、現在進行形の話を書いています。

50代起業家SOS物語

50代起業家、試練の幕開け

会社を辞める時、退職日前の3週間は、年休を取得しました。

まぁ20年以上仕事頑張ったから、家でゴロゴロかとも最初は思いましたが、実際には、お世話になった方々に次の仕事のお願いのご挨拶にまわりとか、自宅の近所にできたシェアオフィス―まぁ喫茶店みたいなところ―を借りて、そこに行ってこれからどうしようかを考えてました

「お父さん、会社やめたら数カ月はゆっくりするのかと思ったら全然そうじゃないね。戒名(かいみょう)には勤勉の勤の字つけてあげる」と娘から。

いや、死んだ後のことなんか、まだいらないし。

 

会社退職は、2020年の2月末。2央から営業をかねての挨拶では、結構仕事をいただけそうな雰囲気でした。

もともと、昔お世話になった先輩から仕事はいただけそうだったのですが、追加で仕事もいただけそうで、非常にありがたい話です。

数社からお話をいただけそうで、このままだとやり切れないので採用か、とか考えていたくらいでした。

事業計画で売り上げの見込みとかを考えた時も、3社から徐々に仕事をもらいながら増員して、後半では4社に増やしてと、EXCELで表を作成してシュミレーションしてました。

今思い返せば、思い上がりですね。

時間が過ぎるに従い、少しずつ状況が変わってきます。

 

◇東京出張

設立の手続きは2末から3月の初旬に動き出しました。
世の中、新型コロナの話がきこえはじめてはいましたが、日本は、まだまだのんびりしたものでした。

その後、会社設立でばたばたして、3月の中頃に登記が完了します。

会社設立でやらなければいけないことは、第2回にまとめています。

(まだお読みでない方はこちらから:50代(シニア)起業家SOS物語【起業に必要な手続き】)

その頃になって、日本でも新型コロナが拡大してきます。

登記完了直後に、レンタルオフィスの鍵をもらうのと、住む家を最終的に探すのとで東京に出向きました。

会社を設立しないと、なかなか家を借りれないという事情から遅くはなってしまいましたが、コロナのためかホテルが格安だったので多少出遅れても、仕事が入ったらホテルを借りながらでももとは取れるかと考えていたこともあります。

※ホテル予約ですが、東京出張はさんざん行ったので、さまざまなサイトで試してみましたが、結局じゃらんに落ち着きました、ネットで見てもおすすめはここになってるし、最近はここしか使ってません(今はコロナで自粛中ですが・・・)
じゃらんnet

東京では2泊3日を予定。
初日は、東京にいる弟とお昼ご飯を一緒に食べることにしていたので、彼の行きつけのレストランに行きました。
パスタランチを食べながら、起業した話をしながら、

「自分も50超えてるし、10年やったら引退しようかと、あと継ぐ?」

半分冗談で言ったけど、笑ってごまかされました。

それはさておき、そこのマネージャの方とは僕も何度かお会いしており、東京で都合があうならば夜に顔を出したりしてましたが、夜のバーカウンターはコロナの影響で閉めています、とのことでした。
新型コロナ、一日も早い終息を願わずにはいられません。

夕方には、登記した書類等を一式をもらうために、司法書士の先生の事務所へお礼もかねて出向きました。
コロナウィルスはやはり影響があるようで、「不要不急の仕事はこなくなりました」と口にします
「まぁ、どうしてもやらないといけない業務はあるから、なんとか食いつなげますが、大変です」

いろいろ影響はありますね。

その点僕は、仕事を出してくれそうなところ、仕事を探していただいているところからもダメだという連絡はきてないし、IT業界は大丈夫と勝手に思ってました。
「念のために、今晩でも連絡をいれておこう」

そう考えながら、ホテルにたどり着きます。

 

◇コロナショック

会社のオフィスの近く、東京人形町に借りたホテルにたどり着き、PCを開くとメールが2通届いています。

連絡をいれようとしていた会社の方々からのメール。

嫌な予感です。
2人ともお忙しい方なので、僕が連絡をしたときには必ず返信いただけますが、向こうから連絡がくることは滅多にありません。

「仕事の件、社内各部署の部長には話はしておりますが、現在の経済状況もあり、予定していた仕事も開始の目途がたたない状況です」

「社内ではコロナに対して慎重な動きをしており、会議は基本禁止、最近はテレワークに切り替えつつあり、新規契約先の追加については、厳しくなっております」

そういえば、トヨタも工場を止め始めてるし、その関係で仕事をしているそれらの会社にも影響がないはずはないわけです。
リスク管理は大切だ、先読みは重要だ、といつもいってたのに、自分のことではこの体たらく

「状況が状況ですので、ご無理なさらずに、目途が立ちましたらご連絡いただけると幸いです」

心を落ち着けて、そのような返信をしました。

2社からの仕事の目途がたたないのは厳しいけど、メインと考えていたのは、連絡のきていないもう1社。翌日の夕方にお会いする約束をしています。

そこの社長とアポイントをとるためにメールでやり取りしたときは、過去一緒に仕事をさせていただいた技術部門のトップの役員の方に加えて、契約関係も取り仕切っている管理部門の役員の方にも、場に同席するような指示もでていたし大丈夫だろう。

(あの指示は、契約するからという意思表示に違いない)

不安はあるものの、自分にそう言い聞かせて、その日は床に就きます。

翌日、午前中は東京の住むところを探してから、夕方には先輩の会社への訪問です。

受付で電話をしました。

「お待ちしておりました」
庶務を担当している女性のからから、会議室に通されます。

1、2分待っていると、社長と技術部門の役員の方が会議室に入ってきました。

(あれっ、もう一人、管理部門の役員の方もくるはずだったんだけど・・・)
嫌な予感が高まります。

あたりさわりのない日常会話からはいりますが、やはり新型コロナの話題になります。

「新型コロナは影響ありますか?」
「影響ありますね。4月までは今のメンバーだけはなんとか継続できそうだけど、予定していた追加分がいまのところ目途が立たない状況なんです。他国でやっているようなロックダウンなどが起きたら、どうしたらいいかわからない状況ですね」

3月の半ば、その頃は、まだ日本中どこも緊急事態宣言はでていません。

自分も予定していた案件が厳しいので、仕事が頂けるなら、と正直な話をしてみました。

社長は困った顔をしたあとに、じゃぁと、管理部門の方を会議室に読んで、「仕事さがしてあげて」と指示。

嬉しすぎます。さすが素晴らしい方なのですが、実際、その会社の人たちも厳しい中です。

一応、僕自身は単身でもなんとか仕事はできる(コンサルとかも可能)のですが、仕事があるならいままでのメンバーにまわしたいだろうし、追加は厳しいのが現状ですね。

4月以降、仕事の目途がまったく立たないということに、さすがの自分も気がつきました

新型コロナのせいにするのは簡単ですが、経営者である以上、どんなことも受け入れて対応していく必要があるし、世の中何がおきるかわからないのだと、あらためて学びました

まぁ、そのままサラリーマンの延長で仕事をもらってやるを続けていたら、おそらくこのブログもなかったわけで、それはそれでまた一興です。

ということで、今回はここまでにします。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。

続編は下のリンクからお願いします。

50代起業家SOS物語(4)【人生万事塞翁が馬】

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