しばらくブログを更新していませんでしたが、現在は起業時とはまるで違う環境となり、日々の仕事も充実するようになってきました。
売上は、当初のゼロから1年目で700万2年目でその倍を超え(1700万)、3年目は更に現時点で2年目の倍を超える額の受注を達成しており、着実な成長をしております。
現在は、仕事が結構くるのにやりきれずに断らざるを得ない状況すら発生しています。
倍々の成長の秘訣は何なのか。この2年半で何が変わったのか、変化の理由は何なのか、振り返ってみようと思います。
50代起業の成功のポイント
経験を活かす
若くして経営者になったひとと、40代後半、50代、60代等で経営に携わるようになった場合との違いは何かといえば、社会人として過ごしてきた時間です。
未経験から起業する場合は、失敗もしながら一つずつ経験を積み上げていく必要があるのかもしれませんが、ある程度社会人として地盤を築いた後の起業の場合、それまでの社会人経験をいかすせるかどうかで、成功確率が格段に変わってきます。
成功のポイントを下記に列挙します。
- つちかってきた人間関係を活用する
- 身につけてきたスキル/技術を活かす
- 1つ1つ地道に信用を積み重ねる
つちかってきた人間関係を活用する
最大の財産は人間関係だと、仕事がなくなった時期、仕事がもらえるようになった今を振り返って再認識しています。
サラリーマン時代にどれだけ人間関係を築いてきたか、それが仕事をもらう上でいかに大切かを痛感しました。
新しく仕事をもらおうと思っても、知らない人には誰も頼まない。聞いたこともないような小さな会社に依頼しないのは、逆の立場で考えてみれば当然のことだと思います。
それが、過去に一緒に仕事をして、きちんとやってくれた、人間関係がある人にだったら頼んでもいいと思う確率は格段にあがりませんか。
身につけてきたスキル/技術を活かす
自分の強み、特技を活かせるかどうかも大切なポイントになります。
自分の強みは何か、その強みが世の中で受け入れられる(ニーズ)があるものか。
サラリーマンをやっていたときにその仕事でお金をもらえていたのであれば、独立してもその業務であれば稼げる可能性は格段にあがります。
会社に利益を還元できていると自信を持って言える方であれば、それが口先だけではなく、事実、成果として出せていた方であれば、その技術で稼いでいくことはできるのだろうと、独立してから知り合った経営者や個人事業主の方々をみていて、実感しています。
そういえば、税理士や銀行等で話をするとき、ITと一言で話をしたときでも、業務内容を細かく確認されました。
今までやってきた経験がそのまま活かせるかどうかが、聞き出したい内容だというのが、言葉の端々に感じられました。
まったく新しいことをやるのと、経験の延長の事業をやるのとでは、成功の確率が格段に変わると経験からわかっているようでした。
1つ1つ地道に信用を積み重ねる
起業後の仕事は1つ1つが信用の積み重ねです。
1つ目の仕事がうまくいって次の仕事が来る。2つ目の仕事がその上に重なって、3つ目、4つ目と続いていく。
そういう地道な積み重ねが大切になってきます。
もちろん、サラリーマンのときだって同じですが、特に立上げ当初、1人スタートの場合は信用も1人、その1回1回にかかってきます。
逆に、積み重ねることができれば、それに見合う仕事が次々とくることにつながります。
そして、成功したことを繰り返し増やしていければ、会社も成長することにつながっていきます。
50代起業家、2年半の軌跡
コロナで仕事がなくなる
一念発起して起業した2年半前、何もわからなかったあの頃
突然のコロナの発生で起業後に予定していた仕事の依頼が突然なくなり、目の前が真っ暗になった。
時間だけはあったから、何冊も本を読んでネットやYoutubeの情報を調べてその時は自分なりに試行錯誤の連続でした。
ブログも毎日更新して、数百記事書いても見ました。
でも上手くいかない。
何が悪いかもわからずに、4か月続けて、それでもほとんど結果が出ない。
自分の過去の25年以上の社会人経験は、通用しないものなのか、所属していた会社は大手の関連会社ばかりだったから、結局、会社というブランドに守られていただけだったのか、悩む日々が続きました。
やれることを精一杯、今に向き合って生きてはいるものの、それだけでは足りないものがあるのかもしれない。
はじめての受注(人に助けられる)
「自分の25年以上の社会人経験」が無駄でなかったこと。そこでつちかったスキルや人間関係が意味のないものではなかったことを、確かめたくてもう一度、一緒に仕事をしたことのある、システム開発のプロジェクトで一緒に苦労してプロジェクトをやりきった仲間に連絡しました。
以前の会社を退職するとき、ご挨拶のメールを出したときに、とある会社でお付き合いのあった営業の方から、
「会社をやめても山田さんは山田さんなので、ご連絡先おしえてもらってもいいですか?」
一緒にプロジェクトをやったメンバー等は、LINEを交換していたり、友達になっているかたも何人かいたものの、仕事上のお付き合いだった方からもそう言ってもらえて本当にうれしかった。
その営業がいる会社の友人に仕事がありませんかの相談をしたら、巡り巡ってそこの会社の役員クラスの偉い方から直接連絡をいただいて、何とか最初の仕事をもらうことができました。
それが約2年前。裏ではいろいろな人が動いてくれたことをしばらくしてから知りました。
人の暖かさ、ありがたさにはっきりと、ふれたときでした。
プロジェクトの立ち上げ
依頼されたのは億単位のプロジェクトのプロジェクトマネージャー。
すぐに開始といわれていたプロジェクトがなかなか始まらない。
あげくのはてには、
「難易度も高そうなプロジェクトで失敗するかもしれないし、費用もかかるなら今はやらないほうがいいのでは」
そんな意見すら聞こえてくる。
老朽更新でサーバー更新が必須なので、絶対やる必要はあるのだけど誰もやると言い出さない。
腹を決めた。
顧客の決裁資料(トヨタ系なのでいわゆる、A3資料)を代理で書いた。
大日程と体制図もつくり、立ち上げまでの計画を具体的に示して見せた。
こうすれば、うまくいくという筋道を立てて、説明した。
自分のできる最大限のことを出し惜しみせずにすべて出し切った。
そうこうして、ようやくプロジェクトの決裁がおりて開始したものの、過去自分が経験したプロジェクトの中でも3本の指にはいるほどには難易度が高いプロジェクトでした。
途中、仕事の依頼を受けている会社の社員の方から
「よくやりますよね、自分ならあのプロジェクトだけは逃げるけど(笑)」と冗談をいわれるくらいには難易度が高かったと思います。
それでもメンバーにも恵まれ、最後は顧客からも感謝されるほど成功プロジェクトとして立ち上げることができました。
この時、トヨタ側のPMは以前一緒に仕事をした仲間(お友達)、自分に発注してくれている会社側の管理職も一緒に仕事をした仲間(お友達)
どちらか1人がいるだけで、どんなことがあっても成功させないといけないというプレッシャーになりますが、ダブルなのでプレッシャーは半端なかったです。
もっとも、その気持ちが難易度の高いプロジェクトの成功につながったのだとも思っています。
事業の拡大
1つ目の成功が見えてくると、2つ目の仕事もやってきます。
最初は顧客の決裁の肩代わりでしたが、次は新規会社の開拓で、提案書作成からやらせていただきました。
顧客への提案書も営業の方と一緒に作成し、新規顧客も開拓。
数億からはじまったプロジェクトでしたが、次は数十億のプロジェクトのPMOの立場でプロジェクトに参画することになりました。
規模も大きいし、受注にも貢献したということで、自分の会社から人も入れて頂けるようになりました。
そうなると、他の仕事も次々とお声がけいただけるようになり、そこでもうまくいくとどんどん広がっていくようになりました。
さらに、1社依存は会社としてはリスクがあるということで、落ち着いても来たのでかねてから実施していた教育事業も再開し、いくつか講師をやらせていただけるようになっています。
講師をやらせていただいたのも、昔の仕事の関係からつながりました。
こちらも、徐々に広がりをみせていて、最近では来る仕事の一部を断らざるを得なくもなりつつあります。
会社の拡大
2期目、想定以上の業務拡大もみられたので事業計画にあわせて、本社を東京から東海地区に移転しました。
協力会社のメンバーも数名常時かかえ、社員も3名となり、どうしてもある程度の事務所が欲しい。
そこで、検討した結果四日市に事務所を移転することにしました。
- 現在はトヨタ系中心で東海地区の業務
- リモート中心でどこにいても業務は可能(ときどき名古屋にでる必要はある)
- 大企業の上流工程やプロマネまでやる企業がない地域(強みを最大に活用)
東京撤退ではなく、拡大移転です。
今後、さらなる発展拡大を見据えて、現在は採用活動も活発に行っているところです。
50代での起業。
どうなることかで不安な中で踏み出しましたが、何とか軌道には乗れたようです。
もちろんまだまだこれからなので、次の時代や世代へも視野を広げつつ、今後は1人ではなく、社員とともに
社員の想いものせながら、まだまだ走り続けようと考えております。
一緒に働く人材を募集しています
シンプルワンソフトでは現在、共に働く仲間を募集中です!
拡大のための拠点を近鉄四日市の駅前に構えました。
新宿につづきバスタプロジェクトも進む四日市はこれからも注目の都市です。
事業も軌道にのっており、シンプルワンソフトでは今、一緒に働く人材を強く求めています!
成長意欲の旺盛な方、コミュニケーションスキルの高い方を歓迎いたします。
・上流工程まで携わってみたい
大企業相手の案件が多く、お客様と調整しながらプロジェクトをすすめる仕事
要件検討の仕事の機会も多々あります。
・プロジェクトリーダー/マネージャとしてプロジェクトを推進したい
プロジェクトを引っ張れる人材はエンジニアとして階段を上るのに必要な力だと考えています。
リーダがなかなかいない今、自らチームを先導できる方を求めています。
経験者は優遇しますが、現在スキルがなくとも学ぶ環境があります。
現在、自分は現役で大規模プロジェクトを取りまわしているので、その経験のフィードバックができます。
また、上流工程やプロマネの社外講師もしています。
業務についた折には、他では語っていない特別な内容も含め、長年のノウハウを凝縮してお伝えします。
下記ページより、エントリーが可能です。
ご連絡お待ちしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。