今回は、2020年のTOEBEプログラミング言語ランキングで20位にランクインしたRustについてです。
Rustの紹介と、あわせてインストールしてみましたので、その紹介もします。
Rustプログラミング言語とは
TOEBEプログラミング言語ランキング
複数の検索エンジンの検索結果でどのプログラミング言語が最も検索されたかを調査した結果(PCI:TIOBE Programming Community Index)の結果がでていました。
今回の話題は、Rust言語がはじめて20位にランキングされたことでした。
前から気にはなっていたプログラミング言語だったので、インストールして使ってみることにします。
Rust言語は、世界中のプログラマが利用しているstackoverflowの2019年、最も開発者が好きな言語ランキングでトップになっています。
実は、2019年だけではなく2016年から4年連続トップに輝いています。
実際に使っているかどうかの調査では、25位以内にもはいっていないにもかかわらずです。
開発者の惚れこみようはすごいものがあります。
それにしても、4年連続で世界中のプログラマに愛されている言語が、なぜ25位にもはいってこないのかは謎でしたが、使ってみて少し理解できました。
素晴らしいけど、プログラミング言語の難易度は高めですね。
小さめのプログラムを作ってみましたが、他の言語の数倍ひっかかりました。
Rustは、C/C++に似ている部分が多く、実際他言語に比べて、C/C++でコーディングしている感覚が最も近いものがありました。
実際自分が最も経験のある言語もC/C++ですが、それでもRustは最初は苦労しますね。
新たな考え方ということもありますが、型や変数のスコープ管理を徹底しているため、使いこなすためにやり方を覚えたり、調べたりするのに時間がかかりました。
Rust言語の概要
さて、Rustとは?
RustはC/C++が担っているシステム領域のプログラミング言語を目指していいます。
速度、安全性、並行性を保証することを狙った言語仕様となっていいます。
コンパイル型の言語ですが、そのチエックは、過去使ってきた言語の比ではありませんでした。
スクリプト系の言語であるPytho、ruby、PHPどころか、コンパイラ型の言語である、C/C++、Java、Goも含めて段違いの厳しさです。
オープンソースとして公開されており、現在は、互換性も保ちながら6週間間隔で定期的に新しいバージョンがリリースされています。
オープンソースのコミュニティベースの開発ですすめられていて、言語仕様、ソースコード、ドキュメントはオープンソースライセンスで公開されています。
ブラウザシェアの2位~3位を保持しているFirefoxで採用されている言語でもあり、Microsoftもメモリ管理を重要視してセキュアなプログラミング言語を研究(Project Verona)しており、Rustを参考にしています。
Rustの特徴
- 速度:最適化されたコンパイル型の言語
- 安全性:厳格な型チェックとメモリ管理
- 並行性:変数に所有権をあたえることで、並行動作を保証
Rustインストール
Rustインストール(Windows10)
Rustのダウンロードサイトからダウンロードします。
Windowsは、インストーラをダウンロードします。ダウンロードサイトは以下になります。
https://www.Rust-lang.org/ja/tools/install
Windowsが32ビットか64ビットか調べるには、設定:システム→バージョン情報→システム情報とたどれば、見ることができます。
ダウンロードしたインストーラをクリックすると、コンソールが立ち上がります。
標準インストールが1なので、1を選択して、しばらく待つとインストールが完了します。
動作確認
コンソールを立上げ(ウィンドウズキー+cmd+エンターキー)て、以下を入力します。
rustup --version
Rustのバージョンは、下記で確認できます。
rustc --version
バージョンが表示されれば、インストールは成功しています。
Rustでhello,world
実際に開発で利用するのは、cargo というコマンドで、必要なパッケージのインストールから、ビルド、実行までの一覧管理をしてくれます。
それでは、お決まりの「hello, world」プログラムをまず作ります。
Rustの開発用のフォルダを作成します。
コマンドラインで、mkdir rust-dev として、フォルダを作成しました。
そのフォルダに移動して、cargo new hello-rust と打ち込むと、「hello-rust」というフォルダが作成されます。
その下を除いてみると、srcというフォルダに main.rs というソースファイルが一つあるので、のぞいてみました。
なんと、既に、hello,world プログラムができています。
hello-rust フォルダ配下に移動し、cargo run と打ち込めば、それだけで、「hello,world」と表示されます。
今回は、プログラムを作る必要さえありませんでした。
さすがに、これだけでは人気の秘密はわからない、ということで、次回、定番?のタッチタイピングのプログラムを作成してみることにします。
タッチタイピングのプログラムは、基本構文をはじめ、ファイル操作、文字列操作、数値操作、乱数、時間と様々な要素を必要とするプログラムなので、言語の特徴を知るには最適なのです。
マスコット
ちなみに、Rustには、マスコットキャラクターがあるようです。
Ferrisという名前のカニさんです。
Rustの謎に迫るため次回に続きますが、今回はここまでにします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。