今回は、プロジェクトマネージャーがやることについて思うことを書きます。
ということで、今回はプロマネになったら、これはやるべき!をお伝えします。
プロマネになったら、これはやるべき!
プロジェクトマネージャーはこれだけはやっておくべきこと!
結論からいうと、「プロジェクトメンバー・関係者の全員の顔と名前をすべて覚える!」ということです。
あたりまえ?
いやいや、5,6人ならそうですが、30人、50人、100人、200人となって全員覚えてますか?
関係者も含みますから、お客様(発注元)とその上司、ご協力いただいているビジネスパートナー会社のリーダー、その下のメンバー(これも全員)、およびそのパートナー会社の少なくともリーダーの上長の方、システムなら実際のユーザーになる方が関係するなら、それらの方々。
ようするに全部です。
500人、1000人となってきたらさすがに厳しいのかもしれませんが、そのときは、リーダー、サブリーダーまではなんとか。
一緒に頑張ってくれている人をきちんと知って感謝するのは、マネージャーとして必須のことなのだと思っています。
プロマネがそれをやるべき理由!
人は、自分をわかってくれている人のために仕事をしたいと思います。
そのわかってくれているの最初の一歩が名前を覚えている、です。
名前を憶えていないということは、その他大勢っていう認識です。
そう認識されているのだとしたら、その人のために頑張ろうとは思いませんよね。
だから、体制図にはしっかりと名前をいれていつも持ち歩き、名前を憶えて、折に触れてコミュニケーションをとるのが大切です。
日立系IT会社の社長の話
僕は、トヨタのIT会社が3社目、その前に日立系のIT会社(今の日立ソリューションズグループ)で働いてました。
その会社、本社は東北ですが、そこの初代社長がすごい人でした。
肌身離さず社員名簿を持っていて、全員の名前を憶えていたのです。
当時社員は500人を超えていました。その社長は、僕がいたときで60歳は超えていました。
日立系なのでゼロからではないにせよ、4月に転職したときに一緒にはいった新入社員は70名ほど、一代目で会社を500人以上まで拡大して確固とした基盤をつくりあげ、日立グループの中でも一目おかれている方でした。
全員の写真付きの社員名簿をつくって、時間があるとそれを見て、スキマにはどんな社員なのか書き込みをしていました。
その社長、僕と話をするときは、完全な東北なまり。
「んだば、山田、あれどうなっだがおすえろ」
「これこれ、こういう状況です」
「んだが、わがっだ。ありがどな」
名前どころか、当時、20代だった若造の僕が、何やっているか知ってるのは驚きです。
どれだけの人の名前を憶えて、その人のやっていることを把握しているかが、ある意味ひとつの人間の大きさなのかもしれません。
ちなみに、その方は東北出身で、僕も生まれが東北、仙台です。
ある日、その社長が他の社員と立ち話しているのを見かけました。
「おい、〇〇、あれどうなった?」
あれ、なまってないぞ。
僕が東北出身と知っていて、あえて東北弁をつかっていたのです。
経営者だろうと、組織のマネージャーだろうと、プロジェクトマネージャーだろうと、人を動かすということでは根本は一緒です。
まずは名前、そしてその相手のことを知る。
それがマネージャーへの第1歩です。
閑話休題
転職するといろいろな経験ができます。3社とも社風も違い、すべて今の自分につながっています。
もし転職を考えているのなら、不安になる必要はないと思います。
今は、いろいろ紹介してもらえるし指導まであったりと、便利になりましたね。
テレワーク時代のコミュニケーション
最近は、テレワークも多いし、現場でのコミュニケーションはほとんどないから、20年以上前のことをいわれても、という反論は聞こえてきそうです。
時代の変化に応じて変わった部分と、時代の変化に左右されずに残り続ける部分があります。
変化に応じてかわったのは、働き方。
その環境はどんどん変わってますね。
根本的なところに変化がないのは、人と人のつながりの在り方。
わかってくれている、理解してくれている人との仕事はやりやすいし、頑張ろうと考えます。
変化がない部分は、変化させる必要はありません。
むしろ、変化させてはならないので、ちゃんと名前をおぼえて、コミュニケーションをとることは必要だということです。
逆に変化に応じて変える必要があるのは、働き方に対応させてコミュニケーションの方法。
コミュニケーションの手段はどんどん増えていると思います。
電話、メール
SNS(LINE、Twitter、Facebook)。
チャットツール(Slack、Skype)
ZoomなどのTV会議システム。
総合コミュニケーションツール(MS-Teams)
等など、他にもいろいろなツールはありますね。
会社と自分にあったツールでコミュニケーションをとればいいと思います。
実際に大規模プロジェクトを楽々まわしているプロマネなのに、みんなのところにあまりいかないなぁという人は、以前はメール、最近はチャットを駆使しています。
全く会わないのなら、テレビ会議などで知り合ったら、あとはチャットかメールでコミュニケーションでお互いの信頼関係は高まっていくと思います。
プロジェクトマネージャーの仕事
とはいえ、プロジェクトマネージャーは、メンバーの顔を覚えて雑談だけしていればいいわけではないので、一連の仕事内容はまとめておきます。
プロジェクトマネージャーの仕事の流れ
基本的には、3つの流れになります。
プロジェクト計画立案
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プロジェクトコントロール
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プロジェクト完了処理
プロジェクト計画立案
プロジェクト開始前にプロジェクト計画を作成
計画は、納期(スケジュール)だけではなく、品質達成基準や費用、コミュニケーション等もあわせて実施
プロジェクトコントロール
プロジェクト計画に従って成果物が作成されているかを監視し、計画通りに進まない場合に対策を実施
遅れ進みだけではなく、品質、コスト面もコントロールしながら、進捗管理、課題管理、リスク管理などを行う
プロジェクト完了処理
プロジェクト計画通りにプロジェクトが実行されたか評価
過去の記事のピックアップ、ご参考まで。
プロジェクト計画
プロジェクトコントロール
まとめ
今回のまとめです。
プロジェクトマネージャーがやること
関係者、メンバー全員の名前をおぼえて、コミュニケーション
時代にあわせたツールも使いこなそう
プロジェクトマネージャーでひととひととのつながりを広げましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
プロジェクトマネジメントの話は、システム開発だけではなく、あらゆる仕事・実生活にも役立つ話だと思っています。
このブログでは、自分の実体験からみなさんの役に立つことを伝えていこうと考えています。
これからもよろしくお願いいたします。