これからのプログラミングの仕事はどうなっていくのでしょうか?
現在の世の中の動きとプログラミングとの関係を整理してみます。
プログラミングの仕事は今後どうなっていくのか?
問い:今後のプログラミングの仕事はどのように変化していくのか?
結論:プログラミングの仕事は増加します。
ただし、将来的にはプログラミングをする人は増加し、プログラミングをする壁も低くなっていくため技術力が勝負になります。
理由:
・第四次産業革命がおきており、時代がプログラミングのニーズを高めている
・仕事の効率化のためには人工知能(AI)活用がかかせないため、そのための技術であるプログラミングニーズが更に増加
・小学生からプログラミング教育が導入されることにより、プログラミングができる人口が増加
それぞれの理由を詳しくみていきます。
第四次産業革命がおきており、時代がプログラミングのニーズを高めている
実際、過去の産業の変化を振り返ってみても、時代の変化が発生したときは、その流れにそって世の中は発展してきています。
第一次産業革命から第三次産業革命まで
1700年代後半からはじまる第一次産業革命は、それまで手作業で実施していた作業に機械化が導入されるという革命になります。
蒸気機関の発明により、産業が一気に発展します。
あわせて、紡績機械が作られて紡績が発達します。
トヨタは現在は自動車がもっとも大きいですが、初代の豊田佐吉さんは、紡織からスタートしています。
時代に合わせて一代一業を続けて現在に至っているわけですが、最初の産業革命は機械化がポイントです。
第二次産業革命は、第一次産業革命がさらに発展し、重工業の時代に移り変わりました。
石油、電力、そして鉄鋼。あわせて鉄道が発展しています。
今から40~50年前の時代は、世の中は新日鉄などの鉄鋼が隆盛を極めていました。
日本企業はものづくりを取り入れてどんどん発展してきています。
第三次産業革命は、コンピュータそしてインターネットの隆盛です。
コンピュータの時代は、最初メインフレームから徐々に発展してきて、全ての机の上にコンピュータをというMicrosoftビルゲイツ氏の想いがパーソナルコンピュータ(PC)につながりました。
第二次産業革命から第三次産業革命に移り変わりがはっきりしてきたころ、日本はバブル崩壊に直面します。
その後、インターネットが発展し、、Apple社を創設したスティーブジョブズ氏のセンスが、よりグラフィカルなインターフェースであらゆる人々の手に持てるコンピュータ、スマートフォンが普及します。
第四次産業革命の時代に突入しました
第四次産業革命はITまわりの技術革新からその芽生えがみてとれます。
まずはIOT(Internet Of Things)が話題になります。
モノとモノがインターネットを通してつながります。各製品に備えられたチップや通信機構からデータを集めることもできるようになります。インターネット上での各自の活動もデータとして収集できるようになります。
次にビッグデータが騒がれました。
集められたデータを解析することにより、マーケティングや業務改善に活かすことができるようになります。
更に今、人工知能(AI)がトレンドになっています。
集められたデータを学習して、成功パターンを抽出することで、改善・発展の支援、自律改善もできるようになってきています。
仕事の効率化のためには人工知能(AI)活用がかかせないため、そのための技術であるプログラミングニーズが更に増加
今の世の中の動きを更にみていきます。
AI関連の技術の根底にはプログラミングがある
人工知能(AI)の技術は、機械学習にせよ、ディープラーニングにせよ、プログラミングの技術をつかって実施しています。
そもそもプログラミングとは、コンピュータに指示を与えるための技術です。
現在のコンピュータ自体はそもそも自分で思考するわけではなく、指示されたことを高速に忠実に実行するだけのものであるため、そこに命令をすることは避けて通れない、必須の技術となるわけです。
そのため、AI関連の技術の活用には、プログラミングのスキルが求められる技術のひとつであり、プログラミングの仕事は今後ますます需要が高まるし、未習得であれば身につけておくべき技術になるわけです。
第四次産業革命をうけた日本の動き
日本も第四次産業革命ににむけて動き出しており、政府(内閣府)からも情報発信がされています。
新たな産業変化への対応(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2016/0117nk/n16_2_1.html)
その中では、IT特にAI関連の技術を活用して生産性を高めていくことがうたわれています。
IoTやAIを使いこなし、新ビジネスを創造する新たな人材が必要ということで、AI/IT人材が2025年には約45万人の不足、2030年には約57万人が不足すると予測しています。
小学生からプログラミング教育が導入されることにより、プログラミングができる人口が増加
プログラマの増加によりスキル格差が発生
ここまでの流れからか、政府も小学生に対してもプログラミング教育を導入することになり今年度から、実施されています。
実際に現在、特にプログラミングのスキルを持つ人材不足は事実さまざまな場所でいわれており、
時代がそう流れている以上、プログラミングは身に着けておいた方がいいわけですが、義務教育にまで導入されだすと当然のことながらプログラミングができる人間が増加します。
需要が高まるとはいえ、全員が本職がプログラマほどの需要にはならないので、よりスキルのある人材が求められます。
プログラミング開発環境の技術発展により、より容易にプログラミングが可能になる
プログラミングを行う人が増えれば当然のようにより容易にプログラミングができる環境もととのっていきます。
実際に世の中でも、ビジュアルプログラミングや、AIによるプログラミングの研究は進んでいます。
もちろん、実用化には時間がかかるため、プログラミングは現在、習得しておくべきスキルの中では上位に位置するものだと確信しています。
なぜなら、全員がプログラミングができるようになるにせよ、実際に人工知能に指示をだす部分のプログラミングには、高度なスキルを求められるからです。
プログラミングは、今この時からはじめることで、次の時代にのりおくれずにすむのだろうと思います。
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